商工会議所は、地域商工業者を会員とする総合経済団体であり、会員の皆様にさまざまなサービスを提供しています。
熊谷商工会議所 会頭 木島 一也
商工会議所は、国の認可を得た唯一の地域総合経済団体であり、その歴史は古く明治11年に現在の商工会議所の前身である「商法会議所」が東京・大阪・神戸に設立され、東京商法会議所の初代会頭には、深谷市出身で第一国立銀行を設立するなど500余りの企業設立に関わった渋沢栄一翁が就任いたしました。
明治維新後、わが国が資本主義制度へ移行していく過程で、当時諸外国から「日本には、商工業の世論を結集する代表機関がなく、世論を論拠とした明治政府の主張は虚構にすぎない」との意を強く受けたことに端を発し、伊藤博文・大隈重信が渋沢栄一翁に商工業者の世論機関の設立を働きかけたものであります。そして、商工業者の世論を結集する代表機関として商工会議所が誕生した訳でありま、現在では515の商工会議所がそれぞれの地域で活動しております。
熊谷商工会議所は、このような歴史の中で昭和15年3月に商工大臣より商工会議所法に基づく特殊法人として熊谷商工会議所は設立を許可され、初代会頭には水野朝一氏が推挙されました。埼玉県では明治33年に川越、昭和11年に川口、14年浦和に続いて4番目に当初が設立され、終戦前では県内最後の設立となりました。私は、この熊谷商工会議所の第十代会頭に選任され、郷土の偉人である渋沢栄一翁の足跡を学びつつ、地域産業界発展のために誠心誠意尽くしてまいる所存であります。
今時代は、大きく変貌する中地方の中小企業者は長期経済不況の波に飲み込まれ、疲弊の一途を辿っております。しかし、いつの時代でも自分の企業は自分で守っていく事が鉄則であり、熊谷の先人たちが頑張った"自力(じりき)"を思い出し勝ち残らねばなりません。また、商工会議所は設立の意義を熟慮し出来るものから実行に移すことが肝要であり、個々の企業が勝ち残った時に特色あるまち、住みよいまち熊谷が創成されるものと確信しております。このような時代だからこそ商工業者の意見を結集し、地域経済発展のため役職員一丸となって各種事業を積極的に展開して参りたいと存じます。